マセラティが公道で走れるサーキットマシンを再び発表!その名もGT2ストラダーレ

2024/08/19 12:46

MC20の後継、GT2ストラダーレを発表



イタリア現地時間の8月16日、マセラティは、スーパーカーMC20をベースにしたGT2レーシングカーの公道仕様車、GT2ストラダーレを発表した。 ストラダーレという名が示すように、既に発表済みのレーシングマシン「GT2」の公道走行用マシンだ。



ちなみに余談だが、ストラダーレ(Stradale)はイタリア語で「公道」を意味し、レーシングマシンを公道走行用にアレンジした特殊な市販モデルや、レースのホモロゲーションを得るために作られたモデルの車名に用いられることが多い言葉である。





GT2ストラダーレのスペックは?



MC20と同じネッツーノ製V型6気筒ツインターボを搭載するが、GT2ストラダーレでは出力が631psに引き上げられる。 パワーアップと軽量化により、GT2ストラダーレは時速62マイルを2.8秒で駆け抜け、最高速度は時速200マイル(約320キロ)を超える。





公道のためのレースカー、GT2ストラダーレ



GT2ストラダーレは、その出自であるGT2レーシングカーと、2020年に発表されたMC20との合の子のような存在。

マセラティがネットゥーノ製ツインターボV型6気筒エンジンから10馬力を追加しているおかげで、驚異的なものになると約束されている。マセラティによれば、GT2ストラダーレは0→100km加速に於いて、わずか2.8秒という瞬足を可能にしている。



※参考までにMC20は0→100km加速に3.2秒を要する。これでも充分速いのだが…





GT2ストラダーレはただ速いだけじゃない!



GT2ストラダーレにはパワー以上の魅力も存在する。マセラティのエンジニアがストラダーレから取り除いた重量は、標準のMC20と比較して132ポンド(約1.6kg)。 カーボンファイバー製の巨大なリアスポイラーをはじめ、エアロパーツも大幅に改良され、3つのポジションが用意されている。ウィングの下にはGT2ストラダーレのために再設計されたディフューザーが突き出し、ダウンフォースを補助するとともに、アンダーボディの空気穴を通して吸い込む。 このカーボンバンパーとフロントスプリッターは、標準的なMC20のダウンフォース(320ポンド=約145kg)とほぼ同程度のダウンフォースをフロントに発生させる(287ポンド=約130kg)ことも見逃せない。





GT2ストラダーレの美しさ



ボディに関していえば、GT2ストラダーレには、レースカーやスーパーカーと同じカーボンファイバー製モノコックが使用されている。マセラティによると、美観だけを追求した変更は加えられていないが、だからといってルックスがまったく関係ないわけではない。



エンジニアたちが 「シャークノーズ 」と名付けたフロントエンドは、このGT2専用の設計として、空気の流れをよくするために幅が広くなっている。

ボンネットとフロントフェンダーの通気口にはそれぞれ3本のストレーキがあしらわれているが、これはマセラティのアイコンであるトライデントロゴを意識したものだという。



キャビンの表面は、眩しさを最小限に抑え、運転に集中できるようにダークな色調でまとめられており、ボリュームノブ、ドライブモードノブ、リバース用ボタン、ドライブ用ボタンがある。それだけだ。

それ以外はすべて異質なものとみなされ、スクリーンの後ろに閉じ込められている。





GT2ストラダーレの価格は?



マセラティはまだGT2ストラダーレの価格を明らかにしていないが、MC20のスタート価格が3,558万円だったことを考えると少なくともこれ以上の価格からはじまってもおかしくないだろう。マセラティより速報が出次第、本メディアでも追って詳細を伝えようと思う。